2026/09/24 21:27
「オーボエの音色をもっと綺麗にしたい…」とお悩みではありませんか?
実は、オーボエの吹き方は『歌』にとてもよく似ているんです。 私はレッスンで生徒さんにお話しするとき、よく「カラオケ」に例えて説明しています。
オーボエのリード = 人間の「声帯」
オーボエ本体 = 音を増幅する「マイク」
オーボエは円錐形をしているため、メガホンのように音量をしっかり増幅してくれる構造になっています。これはオーボエのご先祖様である「チャルメラ」と同じです。
豆知識:チャルメラとオーボエの意外な関係 チャルメラがシルクロードを伝ってヨーロッパに渡り、進化して生まれたのがオーボエです。そのため途中の国々にもダブルリード楽器が多く存在します。東に伝わったものは韓国の「ピリ」に、日本には「篳篥(ひちりき)」になったと言われています。
息は「暖かく優しく」でOK!ブレスの吸いすぎに注意
オーボエ本体が音を大きく増幅してくれるため、吹くときに強い息や大量の息は必要ありません。
暖かく、優しい息で吹く
使う息の量が少ないので、吸う息(ブレス)も少しで十分
たくさん吸いすぎてしまうと、息を吐ききれずに息苦しくなってしまう原因になります。
オーボエの音色は「自分で作る」もの
歌を歌うとき、曲の雰囲気に合わせて声色を変えたり作ったりしますよね。オーボエもまったく同じです。ただ息を吹き込むだけでは、綺麗な音色は生まれません。
ここで重要になるのが「リード」に何を求めるかというお話です。
リードや楽器には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
音色を追求するタイプ
機能性(音程の安定・発音のしやすさ)を追求するタイプ
残念ながら、これら両方を100%完璧に満たすリードや楽器は存在しません。 音色を追求しすぎると音程や発音が難しくなり、逆に機能性を重視すると音色が少し犠牲になってしまいます。
しかし、吹奏楽やオーケストラ、ソロの演奏でオーボエに求められるのは、シビアな音程感と正確な発音です。
もし自分自身で音色を作ることができれば、リードには「機能性」を求めることができるようになります。これが一番楽に、そして安定して素晴らしい演奏をするための近道です!
綺麗で魅力的な音色を作る練習方法
では、自分で音色を作るためにはどのような練習をすれば良いのでしょうか? ポイントは「口(アンブシュア)を鍛えること」です。
1. 口笛を吹けるようにする
口笛を吹くくらいの、ごくごく少ない息の量をイメージしましょう。
2. 「リードのみ」でロングトーンをする
いきなり楽器本体をつけて低音からロングトーンを始める方が多いですが、音色作りにおいては実はとても危険です。
まずはリードだけを口にくわえ、手で持たずに(手放しで)、口の力だけでキープします。 そして優しく暖かい息で、pp(ピアニシモ=とても小さな音)でロングトーンを行いましょう。
※詳しい口(アンブシュア)の鍛え方については、過去のブログ記事でも解説していますので併せてご覧ください!
まとめ:まずはリードのみで口を鍛えよう!
いきなり楽器をつけてロングトーンをするのではなく、必ずリードのみで口を鍛えること。(金管楽器と同じ)
リードだけで安定してロングトーンができるようになると、以下のようなテクニックも格段にやりやすくなります。
音色の変化(暗い、明るい、華やかな音色など)
スタッカート
ビブラート
音の処理(音の終わり方)
ダブルタンギング
身体の負担が減り楽に楽しくアンサンブルが出来る。周りに意識が行く。(息を使い過ぎると苦しくって周りに気遣いできない。音程の把握もテンポのキープも出来なくなります。殆どの人がテンポ走ってしまいます。)
「音が思うように良くならない…」とお悩みの方は、ぜひ今日からリードのみのロングトーンを取り入れてみてくださいね!
