情報更新!!kuwanaga reed取り扱い方&シートヤスリの使い方

リードが届いたら、水に浸すお時間

リードが届きましたら、すぐに発送用簡易リードケースから取り出し、リード専用ケースに移してください。

!!【発送用簡易リードケースからは慎重に、ゆっくりと蓋を外してリードを取り出してください。】

簡易ケースは再利用しないほうが無難です。密閉状態ですのでカビが発生する可能性が非常に高いです。また再び簡易ケースに仕舞う際にリードをぶつけてしまいリード破損に繋がります。もし再利用したい場合はリードを良く乾かして、収納する際もかなり慎重になさってください。

簡易ケースは捨てずにとっておいてください。現在商品準備中ですが、将来使う日が来るかもしれません。私とのやり取りに使います。


新しいリードの場合、水に浸す時間は1秒。ほんの一瞬にしてください。
先端の開きが大きくなりすぎないように特殊な加工をしています。水に浸し過ぎると先端の開きが大きくなってしまします。口の負担が増します。
逆に開きがもっと欲しい場合、リードが古くなって反応が鈍い場合は長めに浸しましょう。
ただし、水に浸し過ぎるとリードが割れやすくなります。細胞が水を吸い過ぎてパンパンに膨れ上がり割れやすくなります。
またリードケーンの栄養分が解け出て行ってしまうのでリード寿命が早くなります。

イングリッシュホルンのリードの場合は長めに水に浸すと良いです。

水の軟水か硬水かでも全く違うリードになってしまいます。
ボルビックなど硬水はお勧めしません。
日本産のミネラルウォーターも まあまあですが、私が一番良い、一番調子が良いと思ったのは水道水です。
ミネラルウォーターでは上手くいったことがないです。

私の場合リード製作では水道水を使いますが、
普段 完成リードを吹く時は、リードケースをからリードを取り出したらすぐ口に咥えて、口内の水分だけで湿らせています。
それくらいの少ない水分で吹けるように製作をしています。

少ない水分ですぐ吹けるという事は、リードケースから取り出したらすぐ吹けるという事。オーケストラなどの舞台中の長い休み休符の後に出てきたりするsoloやピアニッシモ等も、口の水分だけでリードが湿るので緊張感、プレッシャーが減ります。
いちいち水に浸す必要がありません。
音出しもあまりせずにすぐ本番に使用できます。
ブログにも書きましたが、私は結婚式等での、殆ど音出しが出来ない状況の本番が多く、(冬場でも音出し出来ぬまま本番を迎えます)それに対応できるようにリードを工夫して製作しています。

リードの慣らし期間、育てる事も必要ありません。もちろんこのリードの個性には慣れないといけませんが、
いちど慣れてしまえば、リードケースから出して口の水分で湿らせれば、すぐに演奏することができます。

※※情報追加※※

これからの季節、乾燥してきますとリード先端の開き具合が歪つになる場合があります。

その場合はリードを少し長めに水に浸すと元に戻ります。

開き具合が小さ過ぎる場合も、少し長めに水に浸してください。

開き具合が小さいと吹奏感が軽く感じられます。少し息の抵抗感を付けたい場合も、長めに水に浸してください。開きが大きくなり少し息の抵抗感がキツく感じられると思います。

見ずに浸し過ぎて開きが大きくなり過ぎてしまった場合は、リードを一度 乾燥させてください。



リードのお掃除

吹き終わってリードをお掃除する必要はありません。特にリードのお掃除小羽根はkuwanaga reedに対しては使用しないほうが良いです。リードの裏側が傷ついてしまい反応が鈍くなります。羽を通した瞬間にリードがダメになる場合もあります。またリード先端部の破損にもつながります。
小羽根を使用したいときはチューブ内だけにしてください。下から46ミリです。それ以上に上に羽は通さないでください。リードの鳴りが急に悪くなります。

リードの底、下から、逆さまから流水流すのも手です。
リード上部、先端部からは流水流さないでください。破損します。

汚れがひどい場合は中性洗剤を指に少し付けて軽く擦ります。そしてリード底側から流水流しましょう。内部の汚れがひどい時は慎重にゆっくりと小羽根を通しましょう。(最終手段です。)決して内部をゴシゴシしないでください。

リードを長持ちさせたい場合は吹く前に歯をよく磨きましょう。
食べかすなどが少しでもリード内に入ってしまうと音が出難くなります。

リードを復活させる。

リードが古くなって復活させたい場合はまず、お付けしているシートヤスリでリードの先端部1ミリほどはいじらずに!そこ以外を軽く擦って下さい。3回位擦ったら楽器につけて吹いて確認し、それでも振動が鈍い場合はまた3回ほど擦ります。
シートヤスリの詳しい使用方法はブログにも書いています。
シートヤスリは古くなったリードを一時的に復活させるための物です。新しいリードに使うのはリスクがあります。古くなって反応が鈍くなってきたときにお使いください。
必ず古い使用していないようなリードで効果を確認、実験してからにしてください。

新しいリードは水にあまり浸さなくても良いですが、古くなった場合、リード先端の開きが欲しい場合は長めに水に浸してください。

黒い刃のカッターナイフで軽く擦る

普通のカッターナイフの刃は銀色が多いですが、切れ味が悪いため、切れ味が大変素晴らしい黒刃を使います。カッターをリードに対して垂直にあててカッターの重みを利用して軽く軽く擦ります。3回ほど擦りながら様子を見てください。リード先端部1ミリほどは擦ってはいけません。リードの振動が鈍ってしまいます。先端部は0.07ミリの厚さにしています。非常に繊細ですので触らないほうが無難です。

**シートヤスリの使い方**

完成リードをお買い上げ頂いたお客様にはご希望の場合プラスチックシートヤスリを差し上げています。無料オプションで選択してください。
使い方は先程書きましたが、リード先端部以外を擦ります。先端部は0.07ミリ位まで凄く薄く削っています。シートヤスリやナイフ等でいじるのはリスクを伴います。先端部が欠けてしまったりしやすいです。
まずは先端部1ミリはいじらないほうが無難です。

**上級者編**
禁断の先端部をいじります。
リード全体の振動響きが多いと感じた場合は、この先端部1ミリ位のみを擦ります。
コツとしては、
シートヤスリを机などの上に置きます。それに対してリードを斜め45度位に傾けてリードの方を軽く前後に動かします。力を入れすぎると割れたりします。片方の手はシートヤスリが動かない様に抑えててください。 擦る回数は1回。
一回擦っては楽器に付けて吹いて確認して、駄目ならもう1回やります。
やりすぎるとリードの振動がどんどん少なくなってしまい、最終的にはクロー(カラスの鳴き声)が出なくなり、豊かな倍音が無くなってしまい良い音がしなくなります。
難しいですから必ず使っていない古いリードで練習してからにしてください。

リードの「ビャー」というビリビリした音は実は豊かな響きを出すのに必要なのです。このクローが無くなってしまうと、寂しい感じの響かない音になります。

先端部以外を擦るのは簡単ですからリードの調子が悪くなってきたらシートヤスリで擦って下さい。

必ず使っていない古いリードで練習してからにしましょう。追加のシートヤスリは↓
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