2025/06/29 20:50

オーボエリードの下部 コルク部分を日本ではチューブと言います。海外ではstapeと言います。

このチューブは沢山のメーカー、更に沢山の種類があります。
沢山ありすぎて訳が分からなくなります。
ただ共通しているは、3つのパターンに分かれるという点。
チューブは細い、中庸、太い この3つに大体ですが、パターンがあります。

細い ギュルチオd10、d11、d12が代表例。
もとは昔一世を風靡したカラムスもコピー。
他メーカーさんも挙ってコピーしています。
細いチューブの利点は暗めの音が出しやすい、細い繊細な音が出やすい、音色が作りやすいです。
しかし難点は、音程が取りにくい です。特に高音域 第2オクターブキー周辺が音程下がりますので、その辺のロングトーンは凄く大変です。コントロールし難いです。
音色重視の方には向いています。息の使い方にもよります。音色は自分の息の入れ方、口の形で作るものです。

中庸、 リゴティー、キアルジ等、
ほかにもこれをコピーしたチューブメーカー沢山あります。
利点は、吹きやすい、楽、音色も作りやすい。
難点は、細いチューブと同じく高音域音程は低めになります。中音E、Fが楽器によっては音程に癖があります。
このチューブを採用するリード製作者さんは多いです。

太い、ピゾニー、グロタン等。
先程のギュルチオもグロタンコピーを作っています。
しかしコピーとはいえ全く違う商品で、吹き心地も全く違います。
メリットは息が入り易い、息の詰まりを感じ難い、音程が取りやすい。高音域は凄く楽に吹ける。ハイトーンも楽。明るめの音色。
難点はあまりありませんが、明るい音が苦手という方もいます。私は明るい音が大好きです。昔のフレンチが大好き。
とにかく音程が楽に取れるので、私はいつもこのタイプを使用します。

私がリードに求めるものは音色よりも操作性、機能性です。
演奏が失敗しないように。音程も良く、発音も失敗しにくい。ピアノが出しやすい、楽に吹ける。
これらを私は重視します。
音色を求める過ぎると音程にしわ寄せがいきます。

リードの全長はこうでないといけない、オーボエメーカーに合うリードはこれだ!
ってのはありません。
これは好みです。
色々な方が、このチューブ、このリード って言ったりしますが、
それには惑わされないようにしましょう。
結局は自分の好み。

kuwanaga oboe reed shopには様々なオーボエ類リードがありますが、
音程重視派は ピゾニー、
音色重視派はギュルチオ
をお選びください。
中庸のキアルジはもうすぐ販売を再開します。