2024/10/30 09:41
歌の人は身体が楽器、と言いますね。
体格によって響きが違いますよね。
それと同じで全ての楽器は骨格で変わると思っています。
もちろん楽器の性能もあります。
フルートも、クラリネットもバイオリンもチェロ等々、色々な人の演奏を聴いていると、
音色というか響きが全く違う。
特にオーボエは頭蓋骨の形だと思うんです。
アンソニー・カムデンさんって良い形の頭ですよね。いかにも頭蓋骨が響いていそうな形をしています。
バルト・シュネーマンって背がでっかい。マイヤーも、インデュアミューレも背でかっ。
若い頃よく習っていたゲルノット・シュマルフス先生も身体めっちゃデカい!!
やはりオーボエも身体も楽器なんだ、、、と思ってしまいます。
生徒さんで欧米系の方がいますが、まだオーボエ始めたばかりですが、凄く良い響きなんですよね。
始めてオーボエ吹いた時の音、響きを聴いてびっくりしました。
頭が大きいというか形が良いっていうか、頭蓋骨の振動が凄いっというか、
ああ~骨が響いているな~っという感じがします。
欧米と比べると日本人は身体が小さいですから、あの方々の音、響きって出せないですよね。
あの方々のリードの設定で我々は吹くのは無理があるのかな~と思っています。
身体が違いすぎます。
ヤマハが人気なのもわかりますね。
私もヤマハ831持っています。
すごく楽に吹けますね。
リードも日本人向けのスタイルがあっていいと思います。
フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、アメリカ、等 お国によってリード設定に違いが多くありますよね。
今はグローバルになって違いが少なくなってきているように感じますが、
一昔前は それぞれ全く違うリードでしたね。
現代はそれぞれの国が影響を受けあって 混ざってきている感じがします。
私の考えなのですが、
ジャパニーズ・スタイルのリードがあって良いと思います。
なので私は73ミリとか、ヨーロッパの方々が良く使うリード設定では吹けません、、、
若い頃、音大生時代は73ミリでしたが、
年取って来ると長いのは無理、、、
西洋の方々のマネをしても無理、、、
なので短いリードを使っています。
これからの季節 私個人のリード設定は67ミリが一番調子良いです。
楽です。リード長いと音楽を楽しめないんです。苦しくて疲れて音楽どころではありません。
天才作曲科たちの音楽の仕掛けを楽しめません。
バッハ、モーツアルトなど超天才の方々の音楽世界、構造、仕掛けを楽しみたいです。
音程にもリズムにも意識がいきません。
テンポが途中で走ってしまう、早くなってしまう、音程が悪い、などの原因はリードの長さ、息苦しさにあると思っています。
もちろん楽器の性能も凄く関係します。メンテナンスは頻繁に行きましょう。
私は演奏会前は必ずメンテにいくようにしています。
ここでケチってメンテさぼると 本番中に後悔するんです。
ああ~調整行ってればもう少し良い演奏が出来たのにって、、、
全てをリードのせいにする方もいますが、そうではありません。まずは楽器、そして次にリード、そして練習、
この順番でいい演奏ができるか、後悔することになるか、が分かれます。
私は後悔はなるべくしたくないので、これらはやっています。
それでも満足する演奏は なかなかできないですが。それは自分の練習不足、と思うようにしています。思える事が出来ます。
演奏のギャラを頂いても、それらの経費で大体はトントンまたは赤字です、、、
そんなもんです。
