4月13日オーボエアンサンブル会、私リサイタルを開催、新宿。

2024/10/16 17:11

私製作のオーボエリードは水には殆ど浸さなくて良いです。

私の場合は水に浸しません。
口に咥えて、口内の水分で湿らせます。
私の演奏仕事は結婚式やパーティー、ソロの演奏が多く、
その仕事の場合、リードを水に浸す時間がありません。会場に着いてすぐ本番演奏も多いですし、
時間が来るまで静かに待っていないといけません。
楽器を暖める時間もありません。
いちいち水に浸す時間がありませんので、
リードに使う材料(ケーンと言います)は柔らかな物を使用します。
他のリード製作者がビックリするくらい柔らかです。そして全長は短いです。68ミリ位。67ミリに時もあります。
それは理由、目的があります。

*リードを水に浸す時間の節約、
*楽器を暖めなくても音程がすぐに基準になります。442Hz
特にこれからの季節は楽器本体が冷えて中々音程が上がりません。オーケストラでは100小節休み とかしょっちゅうですよね。
その間に楽器が冷えて音程が上がってくれません。
リードも乾いてしまいます。
合奏中、本番中にリード水に浸す際に、緊張でリードをお水入れにぶつけてしまう場合もありますね。
楽器に装着する時にリードの角度が気になりますね。緊張でうまく角度調整できなかったりします。
本番中にリードを抜き差しするのは危険と思います。リスクがあり過ぎます。
それで柔らかなケーンにしています。このケーンはすぐに水を吸ってくれますので、すぐに吹ける状態に持って行けます。
楽器にリードを装着したまま口に咥えられるので、歯にリードがぶつからないようにさえすれば、
すぐに演奏できます。

*ダブルタンギング、循環呼吸もやりやすくなります。

リードを外し、水に浸して、リード開きを気にして、リード角度が気になって、、、
演奏の緊張の中でこれらの作業が減ると、心が少し楽になります。

私はオーボエリードの先端部分の開きが大きくなり過ぎないように、
特別な処理をしています。
これを見つけるまで30年以上かかりました。

またリードを水に浸し過ぎないでくださいね。
先端開きが大きくなってきます。ケーンは水を吸うと丸くなろうとします。
ケーン栄養が溶けだしてしまい、リード寿命が早くなります。
ケーン細胞が水を吸ってパンパンに膨らむので、風船みたいに割れやすくなります。

しかし人によって意見が違います。
10分以上水に浸すプロもいます。
ファゴットさんは水が入ったタッパーにリードを浸しっぱなしにして持ち歩いているいるプロ奏者もいます。

私の意見、考えは、
浸す時間が短い方が良い!!
です。
特に新品リードは気を付けてください。
古いリードは長めに浸すと良いです。

以下のYouTube演奏動画時は舞台袖で20分音出し出来ずに待機、
そして本番、
の時の動画です。