2024/10/09 22:46

イングリッシュホルンの完成リードを楽器店に納品しました。

イングリッシュホルンリードは私はファゴットのリードに似ていると思っています。
写真の様に(わかりずらいかもしれませんが、、、)ファゴットのリードにある糸の玉、繭玉を付けています。
リード下の糸をグルグル巻いて繭玉にします。なかなか綺麗に出来ませんが、、、
これには目的があります。
それは、

イングリッシュホルンのボーカルにリードをしっかりと挿す為です。

しっかりと挿しやすいように繭玉を作ります。
繭玉部分が持ちやすいので、リードを挿すときに力を入れる事が出来ます。
イングリッシュホルンのボーカルとリードには僅かな隙間が出来やすく、
演奏中にリードがポロって取れてしまう事が良くあります。なるべくしっかりとリードを挿さないといけません。
その僅かな隙間からは息が漏れていますから、それを防ぐために、樹脂のホースを取り付けています。
リードの性能を発揮させるためには息漏れを少しでも少なくすることが大切と思います。

これと同じことがオーボエでもあります。
オーボエのリードを挿す部分をソケットと言います。
オーボエリードはコルクがキツくて、ソケットに入りずらかったり、リードが抜けにくくなる場合があります。
私は これが大事、超大事!!と思っています。
コルクがキツイ、抜けにくい ということはソケットとリードコルク部分の隙間が凄く少ないという事。
そこからの息の漏れも少なくなるという事です。
するとリードの性能を効率よく楽器に伝える事が出来ます。音程の性能も良くなると思います。
オーボエに挿しにくい、抜きにくい これが重要です。
でもリードは必ずソケットの一番底までしっかりと挿しましょう。
挿しているつもりでも底まで届いていないことは良くあります。

楽器に簡単にスムーズに抜き差しできるリードが悪いわけではありません。
しかしリードが古くなってくるとリード挿すとスカスカになりますね。結構息が漏れていると思います。
そういうリードにはクリーンペーパーをコルク部分に巻いて、軽く水を付けて紙を固定したり、
セロハンテープを一周巻いたりして、オーボエに挿して吹いてみましょう。
今まで悩んでいたことが改善できるかもしれません。

というのが私の個人的意見です。
リードには色々意見があり、人によって言う事が全く異なります。,
音楽もそうですね、音色もそうですね、音程の取り方も、
人によって 考え方が違う、
息を逃がす 息をワザと逃がすリードを作る人や、
楽器の調整ネジをワザと緩めて、息を少し逃がすリペア職人さんもいます。

余談ですが、世界一のリペア職人さんが広島におられました。亡くなられてしまいましたが。
世界中から広島にオーボエ属、ファゴットが送られてきたり、
世界的奏者が日本に来た際に、その方を東京のホテルに泊まらせ、
来日時に自分の持っている全ての楽器をメンテナンスさせていた、という神的な職人さんでした。
その方は、完璧に調整すると「吹きにくい」と言われる、
ワザと調整を少し狂わせると「吹きやすくなった」と言われると仰っていました。