2024/02/02 22:57
オーボエを吹く前に ご自身でリードの開き調整を毎回しないといけません。
リードは湿度が大きく影響します。吹くお部屋の湿度によってリードは変化してしまいます。
まずリードを軽く水に浸しますが、まずは一瞬だけ ちょこっと水に浸します。
私は口の水分だけで湿らせます。
なぜ一瞬だけかと言いますと、
リードが水を吸い過ぎるとケーンの細胞が膨らみ過ぎてしまい、風船がパンパンになっているような状態になります。
その状態でリードを指で触ったり、口の歯にぶつかってしまうと、風船が割れるように細胞が割れてしまいます。
また水につけすぎるとケーンの栄養が溶け出てしまってリードの寿命が短くなります。
そして最大の問題が、リードの開き具合が大きくなってしまうことです。
開きが大きくなると口の負担が増え、すぐ疲れてしまうと共に、
高音域が上手く出なくなります。結構口の力が必要になります。
リードに開きに対して口の力が弱すぎると、オクターブキーを押しているのに下の音が出てしまうことが多いです。
逆に下の音域は出やすいです。
このリードの開き具合は湿度によって変化しますので、ある程度ご自身で調整しないといけません。
人によって好みが違いますし、人それぞれ口の強さも違うので、一概には言えませんが、
基本は「軽く咥えてHの音が出る位にします。」「C」という意見もありますが。
B♭の音やA等 Hよりも下の音が出たらリード開きすぎ、若しくは口が弱すぎ、
CやCis等 Hよりも上の音が出たら開きが小さすぎるとリードの開きが小さすぎる、口の力が強すぎる
と判断しましょう。
オーボエが上達してくると、口の筋肉も強くなって、開きが大きい方が音が出やすく感じる人もいます。
開きが大きいと響きが増します。音が遠くに行くようになります。
逆に細かな音程調整や、音色感を柔らかくしたい場合はリード開きを小さめにしましょう。
リードの開きを大きくするにはリードの横から押し広げます。または水に長めに浸します。
リードの開きを小さくしたい場合は、リード平面を押さえる、水に長く浸さない。
これに注意しましょう。
私は製作段階でリードにとある特殊な加工作業をして開きが大きくなり過ぎないようにしています。
お勧めは、水に浸す時間はほんの少し、それでも開きが小さくてCの音以上が出る場合は更に水に少し浸す。
それを繰り返してHの音が出るまでもっていきましょう。
それでも開きが小さい場合、割れないように気を付けて、押し広げてください。
注意!!
水に浸し過ぎると割れやすくなります。
オーボエ吹きさんによって色々な意見があり、先生によって言うことが全く違ったりしますが、、、
文章では説明が難しいですし、間違って解釈されてしまう事も多いですから、
オーボエのレッスンには通った方が良いです。
単発でも良いので、上京された際は是非、家に習いに来てください。
