2023/12/05 16:30

オーボエは調整ネジが狂いやすい楽器で急に調子が悪くなったりします。

この状態だとリードがいくら良くても良い演奏はできません。
まずは定期的に1か月に1度位は信頼のおけるリペアマンさんに診てもらうことが大切です。
楽器を吹く人とリペアマンとの相性もありますから、相性の合わないリペアマンだと私は演奏調子が悪くなります。
このように感じるプロのオーボエ吹きさんは多いです。
私はもう30年ちかくずっと同じリペアマンさんにお願いしています。大変相性が良いのです。
(ご紹介もできます。)

そしてオーボエという楽器は本当に急に調子が悪くなりますから、
ある程度 自分で楽器メンテナンスが出来ると便利です。
何故か本番直前に悪くなったりします。

先日 ヤマハの831フルオートを仕事で使いましたが、何やっても高い音しかでません。
殆どの音がオクターブ高くなってしまいました。
合わせの数分前の出来後です、、、会場に着いて暫くは調子よかったのに、、、
急に出なくなりました、、、
リードを変えても結果は変わらず、、、
何でやろー、、、って楽器を眺めていたら
第一オクターブキーのネジが緩んでいて親指を離しても浮いている状態でした。
フルオートの楽器なので構造が複雑で、、、どのネジを回すか悩みましたが、
音が出ないと合奏にならないので、、、
ネジの絡みをよく観察して、第一オクターブキーを押さえつけているネジを勇気を出してまわしました、、、
結構緩んでいて、結構回しましたが、、、
結果上手くいきました。

このネジ(フルオートにしか付いていない)は まあまあ危険なネジで、回し過ぎると他に影響します。

しかし他に影響しないネジも存在します。そこはいくら回しても 他の音には影響しません。
まずはHkeyのネジ。
このネジは単独です。これはhighDやcis esの音の調整ネジで、ドイツ式の調整法では殆ど動きません。
ここはリードによって回すべきネジで、チューブのメーカーさんとの相性もあり、私は頻繁に回して調整します。
フレンチの調整法だとHkeyは凄く動きます。
ドイツとフレンチでは指使いが違うからです。
日本の多くの人はドイツ式かと思います。
時々 演奏者はドイツ式の指使いなのに、リペアマンが勝手にフレンチにしてしまう人も、結構見かけます。
それでhighDとかが出ません、、、と相談されますが、、、、
ご自身の楽器がドイツ式調整なのかフレンチの調整なのか把握してますか?

そして第3オクターブキーのネジ、
これもほ殆ど動かないように調整されているはずです。
これもリード、チューブによってネジを回します。

でも不安ですよね、、、

オーボエは色々大変な楽器ですので、
レッスンに通われるのが良いですね。

東京に旅行、出張などで来られる際は、
中野までいらしてください。
(^o^)