2023/10/02 03:12
最近人気急上昇の「キアルジ7番を使用したオーボエリード」ですが、
このチューブの内径はキアルジシリーズの中で一番大きなものです。
ピゾニー、グロタンのチューブに似ています。しかし金属部分が柔らかいのが影響しているのか、柔らかな音がします。
高音域 第2オクターブキー辺りに音程が取りやすく安定し易いです。
(キアルジ7、グロタン、ピゾニーの中ではピゾニーが一番安定します。)
チューブ内径が大きいと高音域が安定する傾向にあります。
しかし音色感は明るくなります。チューブが細い方が暗めの音色感です。(ギュルチオなど)
「音程は取りやすいけど音色が明るいのが苦手」というご意見を頂く事があります。
そこで、この直径が大きく音程が取りやすい、尚且つ、暗めの音色感、
この2つをなんとか両立できないかと考えました。
そこで行きついたのが、メーキングマシンの設定をほんの少し変える事、
スクレープと言って、削る面積を ほんの少しだけ長くしました。
するとたった0・5ミリ程スクレープを延ばすだけで落ち着いた音色感になりました。
少しだけ暗めの音色感、落ち着いた感じになります。
ただこれは結構ケーン材質を選ぶので材料費が増えてしまいます。
材質によっては逆に明るい音色感になってしまうので、申し訳ございませんが、有料オプションに加えさせて頂きました。
3本削って1本成功する感じでしょうか。
削ってみないと分からないのです。
そしてこの少し音色感を暗めにする加工で一番効果があるのは、このキアルジ7で、
そしてシルク糸タイプです。
お値段高くなってしまいますが、、、
少しでも暗めの音色感にされたい方は、
「少し音色を暗めにする加工」オプションを選んでください。
オプションが沢山になってしまい、、、分かりにくくて申し訳ありません。
オプションを何もつけなければ3380円でご購入できますし、これでも十分に吹きやすいリードになっています。
今後 同じく内径の大きなチューブ「ピゾニータイプ」でも対応予定です。(実験中です。)