2023/03/02 19:00

プレガウジングをしました。

プレガウジングとは、ガウジングの一歩手前の作業。丸材と呼ばれる直径10ミリ程のケーン(tube cane)を3つに割って、使える部位をガウジングマシンでケーン裏を削り、所謂 かまぼこ型ケーンにします。ケーン材料は全て使えるわけではなく7割位は曲がっていたり、模様が多すぎたりでゴミになります。丸材は結構高く、、、100グラムで5千円ほど、、、100グラムでも半分以上はゴミになるので、、、しかも製作中に割れてしまうのもしばしば、、、辛いです。悲しくなります。丸材はヨーロッパから直輸入しています。チューブも。ヨーロッパでは無課税ですが、日本の税金が結構かかります。ケーン類は日本で買うのがお勧めです。DHLの計算ミスで税金トラブルも経験しました。取り返すのが大変でした、、、

日本国内で売っているケーンは結構品質が良いです。ヨーロッパから送られてくるガウジングされたケーン、シェービング(型取り)されたケーンは、あまり良いものが届きません。

プレガウジングはガウジングの前段階と先程申しましたが、ガウジングマシンの刃は丸刃で高価な物です。丸刃は自分で研ぐのは大変難しく技術経験がいります。一時期自分で研ぐ練習をしましたが、うまくいきませんでした。メイキングマシンに使われる刃は平刃が多いので練習すれば研ぐ事ができます。結構練習しました。刃を何枚もダメにしました。私が使用しているメイキングマシンの刃は360度のまん丸な刃で交換式です。(使い捨て)刃を回転させれば沢山削れます。

丸刃はより高価なので、本ガウジングの前にプレガウジングマシンでガリっと削り、ガウジングマシンの刃の消耗を最小限に、長持ちさせる為に、大変大事な作業です。以前はリーズンマシン社のマシンを使用していましたが、あまり上手くいかないので、最近は古いガウジングマシンで削ってから、最新のマシンで仕上げ削りしています。

ガウジングマシンの各メーカーやメンテナンスで全く違う完成リードになります。実はメイキングマシンよりもガウジングマシンのほうが凄く凄く大切です。リード製作で悩んでる方、ガウジングマシンを変えたり、きちんとメンテしたりしましょう。

ケーン類を市販で購入する場合、できれば かまぼこ型ケーンにする人が使用しているガウジングマシンを知れたら良いですね。

私が使用しているのはイノレディ です。以前はアメリカで製作していたようですが、今は中国製です。いや中国製のマシン類はバカになりませんよ。素晴らしい製品ばかりです。ドイツ製と遜色ありません。最近は楽器本体の質も凄く良いです。(中国製の良質な楽器を取り扱っているお店もご紹介できます)

それではまた。